当院では動的ストレッチマシンを使用したパーソナルトレーニングを実施しています。
それについて少しご説明させて頂きます。
ストレッチというと、筋肉を伸ばした状態で静止しゆっくり伸ばす静的ストレッチ(スタティックストレッチ)が一般的かと思います。
これを行うと筋肉が働きにくくなるため、主に運動後や就寝前に行うと良いとされています

静的ストレッチ
対して動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)は、関節を動かしながら筋肉を刺激し可動域や柔軟性を高めていきます。
こちらはスポーツ本来の動きに近いため、運動前に適していると言われています。

動的ストレッチ
当院で導入しているマシンは後者の方、動的ストレッチマシンです。
さらに負荷にはバネではなく重り(ウェイトスタック)を使用しています。
重りを使用することで何が良いのかというと、動作開始時の負荷を慣性的に、可動域全般に作用させられるという点です。
動作を開始するときは負荷が強いですが、その後動作中はずっと同じ負荷がかかり「一度動き出すとスムーズ」ということです。
動作開始時の負荷は「初動負荷」とも言われます。

ウェイトスタック式
バネでの負荷の場合、引っ張るとバネの戻る力は最終域で最大になります。
最終域での負荷は「終動負荷」とも言われます。
終動負荷でのトレーニングは主に筋肥大に適していると言われています。
終動負荷の代表的なものはチューブトレーニングですね。

チューブトレーニング
バネ負荷の場合、初動時の負荷は軽く徐々に力を入れていく形になるためトレーニング時のケガなどが少ないとも言われています。
しかし、最終域まで引っ張ったり押し込んだりした場合の跳ね返りや戻る力が強くなります。
そのため、元の位置に戻るまで力を入れ続けないと危険です。
その代わりに求心性収縮(筋肉が縮ませながら力を入れる)、遠心性収縮(筋肉が伸ばされながら力が入る)両方のトレーニングになり、尚且つ筋肉は収縮し続けているため酸素供給が減り、心臓への負荷もかかるため筋肉の肥大が起こりやすくなります。
どちらもメリット・デメリットはあると思います。
ここで考えて頂きたいのは、スポーツなど実際の動作により多いのは初動負荷、終動負荷、どちらかということです。