以下のような症状で悩んでいませんか?
◎しゃがむと膝が痛い
◎正座ができない
◎膝の外側が痛む
◎膝の内側が痛む
◎膝が伸びきらない
◎整骨院や病院等に通っているが改善しない
以下のような経験はありませんか?
☆病院で検査を受け、レントゲンを見ながら「膝の軟骨がすり減っています。リハビリで温めと電気をあてましょう。」と言われた
☆整骨院や整体院などの治療院で「背骨と骨盤が歪んでますね。矯正しないと治りません。」「インナーマッスルが弱く外側の筋肉に負担がかかっている」と言われた
☆テレビ番組で「膝の痛みは大腿四頭筋の弱化が原因」「膝の炎症に効く食材」などを見て、やってみたけど改善しなかった
このページをご覧いただいている方は少なからず似たような経験をお持ちではないでしょうか。
ご安心下さい。実際に当院に来院して頂いている方々も同じような経験をし、当院に行き着いた方がほとんどです。
膝痛で多い診断名
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 膝靭帯損傷(前十字、後十字、側副靭帯)
- オスグッドシュラッター
- 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー)膝
- 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
- 鵞足炎(がそくえん)
- 腸脛靭帯炎
実は膝痛には「共通する原因」があります
それは体幹の機能低下(可動性の低下)です。
体幹の中でも特に「胸郭」と言われる部分。胸骨、肋骨と胸の高さの背骨等で構成されていますが、この部分が固く縮こまるといわゆる「猫背」になります。
通常、歩行時は身体が回転しながら足の着地時の衝撃を逃がしています。しかし、固く猫背になってしまうと回転できなくなり、着地の衝撃により身体が左右に揺れやすくなります。当院では「メトロノーム症候群」と呼んでいます。
そうなると身体や骨盤、太ももの横の筋肉が常に引っ張り合いをして倒れないようにバランスを取ることになります。
画像の青い部分の筋肉は内側、外側からバランスを取る役目もするため疲れて循環が悪くなり、凝ってきます。長く続いたり、筋肉に傷がつくと炎症を起こしたり、損傷したりします。大腿部の内側・外側が痛い方はこれが原因の可能性があります。
この筋肉は膝の関節の隙間を閉じるように働くため、内側の半月板、外側の半月版を損傷しやすくなります。
次に腰痛のページでもお話ししていますが、胸郭の下側には胃や腸など様々な臓器が位置しています。身体を動かすときには中身である内臓も動かなければなりません。
身体を曲げるときには特に圧迫されますので、上下に滑るようにして逃げようとします。しかし、上に逃げようとしても胸郭が固く広がらないと中に入り込めません。
そうなると今度は下側の骨盤の中に入り込もうとします。
座っている状態では股関節を曲げているため腹部の重さが鼠径靭帯(足の付け根)にのしかかっている状態となります。鼠径靭帯の下には血管、リンパ、神経、筋肉などがまとまって通っています。
ここを圧迫してしまうことになるため、鼠径部から下の足の血流が悪くなり、筋肉の働きも悪くなります。傷ついた組織の修復が遅れたり、リンパなどの循環も悪くなります。正座ができない、膝に水が溜まる、足が浮腫む場合は、これが原因の可能性があります。
話を少し変えてスポーツにおける膝痛に焦点を当ててみます。
スポーツにおける膝痛は、主に重心の位置により、膝のどこに負担がかかるかで症状が変わってきます。
1.半月板損傷
重心が後方に落ちやすく、骨盤が後傾していると、膝はO脚になりやすいため膝の内側の半月板に負担が掛かり易くなります。
2.前・後十字靱帯損傷
十字靱帯損傷は膝が曲がっている状態で起こり易く、ジャンプ後の着地・方向転換で多く見られます。股関節をメインとした身体全体の回転が足りない為、膝に過度な回転の力が掛かることで起き易くなります。その為、胸郭の柔軟性、骨盤の動きの柔軟性と共に、股関節の柔軟性が必要となります。
3.内側・外側側副靭帯損傷
胸郭と骨盤の柔軟性の低下で、左右のバランスが崩れ、膝の内外が過度に伸びてしまうと起こり易くなります。胸郭が右に寄っており、骨盤が左に寄りやすい場合、右内側側副靭帯、外側側副靭帯が損傷しやすく、胸郭が左で骨盤が右の場合はその逆となります。また、骨盤の左右の位置には下アゴの動きにも関連があります。
これらの症状も体幹機能の低下によって引き起こされてしまいます。
「歪み」「バランスの悪さ」それはもしかしたら体幹機能の低下が原因かもしれません。
体幹機能低下の原因を追究
膝痛の原因は体幹だけではありませんが、一つの大きな要素だということがお分かり頂けましたでしょうか?しかし、柔軟性を取り戻しただけではまた元に戻ってしまうかも。
効果を持続させ、さらなる改善のためには体幹が固くなってしまう原因を追究する必要があります。それには生活習慣や病気等の既往歴など個人差があるため、残念ながらここでお伝えすることは困難です。
当院では病院やクリニックなどでの経験を基に筋骨格系はもちろん、内科的、脳神経的な観点からも体幹の機能低下の原因を追究していきます。膝痛という「結果」を引き起こす「体幹機能低下」というのもまた「結果」に過ぎません。この「結果」を引き起こす「原因」を追究し、着実に改善に導いていきます。